kaiだらけでごめん 海ちゃんのお気楽生活
>>ひとりごと
蜘蛛さん                                2018/11/23
彼の写真はありません。なので、ずっと前に撮った我が家の庭の蜘蛛の巣の写真をアップ。

カフカについて学ぶ機会があった。カフカと言えば、ある朝目覚めたら、自分が虫になっているという至極奇異な状況に置かれた男グレゴールの小説「変身」が有名である。

講義の中で、どんな虫を想像するか、名めいが絵を描いてみたら、二つに分かれた。カブト虫系とクモ系である。大抵、そのように二派に分かれるそうだ。私はカブト虫系を想像したのだけれど、どちらを想像するか、性格や感性などを研究してみたら、面白い結果を得ることができるかも知れない。

さて、変身を読んだからというわけでは決してないのだが、ここ数日、いや数週間、一匹のクモと一緒に生活している。もちろん、グレゴールに同情してのことではない。
我が家にいるのは、小さな黒いクモだ。ある日、玄関ホールで彼を見つけた。よく見たら身震いするほど気持ちが悪いのだけれど、そうと分かっているので、じっとは見ない。

あっ、クモ!と気付いたけれど、すぐにやり過ごした。
騒ぎ立てなくても、じきに出て行くことだろうし、特に悪さをすることもないだろう。それどころかクモは害虫を捕獲してくれる益虫なのだ。他の虫なら、なんとか外に出そうとするのだが、クモはそのまま放置しても問題ない。

それから毎日、彼をそこここで見つける。玄関で、リビングの壁のきわ、ドアの下とかで、まだ二階には上がってきてはいないようだ。掃除していると、慌てて下駄箱の下などに逃げ込む。

毎日出会うので、だんだん愛着がわいてきてしまった。昨夜は、お風呂で、シャワーを浴びている時に見かけてしまった。私に気付いたのか、じっとして動かないでいる。水に流されてしまったら大変なので、最新の注意を払わなければならなかった。
シャワーの後も同じ場所で身動きひとつしないので、弱っているのかなあと気になったけれど、数時間後に見たらいなくなっていた。

そして、今朝、掃除機をかけていたら玄関に元気に登場、すぐに下駄箱の下へ逃げて行った。
いつまでいるつもりか、長く我が家に居座るつもりなら、名前をつけちゃおうかなんて思ったり、いやいや、名前を付けていつまでもいられても困る。

それにしても、彼には我が家は、というか、この世界はどんなふうに見えているのだろう。私が見て感じている世界とは全く違うのだろうな。空間も時間も、私が知っているのとは異なる世界に住んでいるのだろうな。
以前、草むらで跪いて必死に探しものを探ったことがあった。あの時に感じたような不思議な別世界に彼は住んでいるのだと思う。
同じここに居ても、同じにここには居ない。次元が違うのかもしれない。

馬鹿げているようだが、まことしやかにそんなことを思い巡らすこの頃、クモさんに出会ったばかりに。さて、明日も会えるかな。​
承諾できません                              2018/10/23
朝、目覚めた時に雨音が聞こえるというのは、なんとも心地よい。
まどろみながら、耳を澄ませるのが好きだ。

思えば、息子を出産した日も同じように雨音がした。もうろうとしながらもその音を聞いていた。
夫が、ほら、好きな雨が降ってきたよと、わたしを励ましてくれたのをよく覚えている。
そうそう、娘が生まれた日は、雪が降っていた。あの頃は札幌に暮らしていて、その冬の根雪になった日だった。
どか雪で交通が乱れているのに、生まれそうなんてどうしましょうと、てんてこまいしてしまった。

そういう記念すべき日のお天気は、しっかりとその情景と共に心に焼き付いているものだ。
あれから、長いとし月が流れて、子どもたちはもうその時のわたしよりもずっと大人になってしまった。
なんだか、追い越されてしまった感じがするくらいだ。
なんて、わたしこそ、すっかり年を取ってしまい、鏡を見るとがっかりなのだけど。

一方で、ちっとも年を取らずにいる夫。時折、写真に向かって文句を言いたくなる。
再び会える日が来ても、わたしだけおばあさんなんて、ほんと、困ります。
どうしたものかと、いえ、どうにもできないけれど、とにかくそれは受け入れがたい。
ふーっとため息がひとつ漏れてしまった。
いけないいけない、ため息つくとしあわせが逃げて行くよって、言われていたっけ。
ルオーの「愛の最も美しいかたち」                2018/10/20
ジョルジュ・ルオーについて知ったのは、作家の遠藤周作の小説からだ。
図書館から早速画集を借りてきて、何度も食い入るように眺めた記憶がある。
それまで観てきた宗教画の概念を覆す絵ばかりだった。

さて、パナソニック 汐留ミュージアム 開館15周年特別展 ジョルジュ・ルオー 「聖なる芸術とモデルニテ」に足を運んだ。
20世紀フランスを代表する画家ジョルジュ・ルオー(1871-1958)
生涯にわたってイエスや聖書の絵を描き続け、特にキリストの「聖顔」を何枚も何枚も描いている。

ルオーの描くキリストの顔は全く整っていない。
穏やかな優しさや、静謐さや高貴さだけでなく、ほとばしる情熱、パッションを感じてしまう。
キリストの孤独と苦渋、悲哀、祈りと愛も伝わってきて、観るものを圧倒する。

ルオーはただひたすらにイエスを、愛していたのだと思う。
恋と言ってもいいような高まる気持ちを抱いていたのだと思う。だから、あんな力に満ちたキリストの聖顔が描けた。
実際、信仰は恋に似ている。ふつふつと湧き上がる感情は、誰にも止められないものだ。
生涯を終えるまでルオーはイエスを愛し続けた。絵を描くことがルオーの献身だったのだろうか。
灯りをデザイン                          2018/09/30
洗練されたデザインの北欧照明 やさしい光です。

過日、友人の家に招かれた時のこと

夕闇となって部屋に明かりが灯った時、友人が言いました。
暗くないですか?ちょっと暗いですよね。

いえいえ、ちっとも。心地よい明るさですよ。

明るければいいと言うことではない。このくらいがちょうどいいです。

木の香りがする心和むお部屋、昼間は陽当たりが良くて 素敵なお庭の延長のようなリビング、夜になれば程よい明るさで落ち着いてくつろげる空間が広がります。

常々、思うのですが、得てして、明る過ぎる場所が多過ぎます。実際、それで疲れてしまうほどです。

我が家を建て替える時に、照明にはひどく気を使いました。照明って、後からいろいろといじるのは難しいので、最初から仕込まないとと思って。

程よく落ち着く明るさ、ぽっとした暖かい明かり、優しい影を作る明かり、シンプルな美しい明かりをイメージして、散々悩みました。多くのショールームを訪れたり、書籍で勉強したりして、そうそう、照明の本と言えば、ライティングデザイナー東海林弘靖氏の「Delicious Lithing(デリシャスライティング)」はページをめくれば、わくわくするような写真とアイディアがいっぱいで、とても参考になりました。
とは言え、これぞと思うような高価な凝った作りにはできませんでしたし、、今になれば、こうすればああすればよかったと後悔が残りますけれど、精一杯気を配った成果はあったと思います。

建築士さんは、リビング暗くないですかと、心配されていましたけれども、抑え気味な照明のおかげでほっと安心できる、それも美しい影も楽しめる部屋となり、気に入っています。

最近、ダイニングの3つのペンダントの蛍光灯が一つ切れてしまったので、3つとも説明書通りの明るさのLEDに変更しました。けれども、どうにも明る過ぎて疲れてしまい、結局一段低いものに付け替えました。
するとなんだかギラギラしていた部屋に落ち着きが戻りました。

明るければ良いのではないです。相応の明るさが必要なのです。しかも少し暗めなくらいが、 ちょうど良いと感じています。

明るいことに慣れすぎてしまっている私たち、暗さを体験できない生活をずっと送ってきてしまっています。少し不便を感じるくらいでもちっともかまわないのではないかしらって、思っています。
たまの贅沢                          2018/08/14
kaiちゃんは基本、はだかんぼですが(ふっさふさの被毛があるのでね)、キャンプでは草の実が付かないようにTシャツを着ました。

いつもバーゲン狙いのわたくしですが、珍しくプロパー価格で洋服を買いました。
ついつい良さそうな洋服や化粧品に目が止まって欲しくなってしまう、困ったものです。
だから、日頃からお店を通りがかっても、ウィンドウを見るだけで中には入らないようにしています。
けれども、たまには一年に2回ほど何かの区切りがついた時など、自分を甘やかして散財を許してしまいます。

今回買ったのはスイートキャメルの少しワイドなシルエットのジーンズ。ジーンズは十分すぎるほど持っているのだから必要ないわけで、ただただ自分の欲を満たすためですよね。
それは分かっています。でも定番のリーバイスの505や501でも、毎年少しずつ形が違っていて、手持ちのジーンズとは違うんですよって、自分に言い訳しながらです。

それに実を言うと、ここ数年はローライズのジーンズが幅を効かせていたので、遠慮していたんです。だって、ローライズって履き心地が最悪ではないですか。悲しいかな、贅肉のついたお腹には、不向きってことです(汗)
それが昨年あたりからハイライズ、いえ普通の股上のパンツが戻って来て、やっとホッとしているのです。よかったよかった。

ジーンズにすごく詳しかった夫なら、なんて言うでしょうか。結婚以来、洋服、特にジーンズは彼に見立ててもらっていたので、少し心配です。
でも言っていたな。定番もいいけど、おしゃれには意外性が大事だって。
あれ、こういう服も着るんだって思わせることも楽しいよってね。

そんなわけで、鏡の前であれこれ合わせながら、汗だくです。
今年はどうも、Tシャツやカットソーよりブラウスがトレンドのようですね。少しは流行も取り入れつつ、自分に合うのはどんなかな。

おしゃれは楽しい。とっても大事だと思っています。
ちょっとのおしゃれで気分が上向きになるのですもの、素敵な日々を送るためにも活用しなくっちゃです。
夏が終わる前に、ジーンズにサンダルで闊歩してみましょうかね。
Family Life                              2018/07/30
ファミリー・ライフ
アキール シャルマ (著) 小野 正嗣 (翻訳)

今年になって読んだ本の中で現在のところ、私の一番はこの本です。
インドからアメリカに渡った移民一家の物語、タイトルや装丁から受ける印象とは異なり、ずしんと重いストーリーで、読み終えてもしばらくは立ち上がれない、考え込んでしまったのでしたが、著者アキール・シャルマ氏のまっすぐな視点と正直な文章、家族や社会やひいては自分の生き方についての、が胸に応えました。
最後の一文はとても意味深で衝撃的なのですけれど、理解できると感じました。すごく複雑にからみあった感情から出た言葉のようにも思えるし、意外とシンプルなのかもしれない。一応の成功を修めたと言える主人公の、家族、とりわけ母親への愛、と同時に湧いて来る後ろめたさや罪の意識が渦巻いて発せられたのかと思われるのでした。
家族ってすごく複雑、とても大切だけれども、時にはあしかせにもなる、しかも逃れられない、家族愛というだけでは語りつくせないものですね。

翻訳者である小野正嗣氏のあとがきが、またとても素晴らしいのです。
アキール シャルマ氏との素敵な出会いの一部始終を通して、作品へのひとかたならぬ思い入れが感じられました。
いつも同じでいいの?                       2018/06/13
この夏お気に入りのTシャツ Joy, Peace, Hope and Love!

他人は、毎日家ではどんな服を着ているのだろう。ちょっと恥ずかしいのだけれど、わたしは家ではいつも同じ格好をしている。
一年中、デニムのジャンパースカートなのだ。その下には、春夏ならTシャツ、ヘインズの3枚パックのよれっとしたあれ、秋冬になるとハイネックのカットソーを着る。寒くなれば、これまた同じカーディガンを羽織り、レギンスをあたたかい起毛のものに変える。

いつもおんなじなのだ。ゴミ出しも犬の散歩もこれで済ませてしまう。
デニムのジャンスカはエプロン替わりでもある。お掃除やお料理で汚れたって気にならないし、ガンガン洗濯すれば大抵は落ちてくれる。家での仕事着として最適である。ジーンズでもいいのだけれど、エプロンにはならないし、やっぱりスカートがいい。
スカートって、楽。試せない男性が気の毒に思うくらいだ。
以前、女装が趣味の男性がスカートの心地よさを熱心に語っていたが、やっぱりといたく同感した。

実は、同じジャンスカを3枚持っている。だから、同じ格好でも昨日のジャンスカとは違うのだ。
ちゃんと着替えています。ちゃんと洗濯しています。念のため、誤解のないように。
娘に「そういえば、この間のより色が濃いね。」って言われた。
いつも同じで、どうなのよって、呆れられながら。

そういえば、歌人の穂村 弘さんが、同じズボンを10本持っていると書いていた。彼の場合には外出もすべてそのズボンだということだから、わたしは足元にも及ばないけれど、ちょっと親近感を持ってしまった。
そうそう、スティーブ・ジョブス氏だっていつも黒のタートルネックとジーンズだったのを思い出した。

あれれ、わたしったら自分を正当化するために、あれこれと理屈をこねていますね。
まあ、しかし恐らく、わたしは死ぬまで家ではこのスタイルを続けるだろう。大丈夫、おばあちゃんになってもデニムのジャンスカで行きます。それにはもう1枚必要かな。
kaiちゃんの日                          2018/03/03
​今日はkaiちゃんの日。
kaiちゃんの病気は皮膚から始まったので、病状は外に現れます。
だから、その頃の写真を見る度に辛い病態が目に見えて、可哀想だったなとつくづく思うのです。
治療の効果を期待して、毎日毎日、顔の写真を撮りました。
私のipadのデータはkaiちゃんのそれも鼻と眼のアップの写真ばかり。
今日は少し赤いかなとか、広がっていないかなとか、、、
どんな些細なことも見逃さず、一喜一憂していました。
水をどのくらい飲んだかとか何をどれだけ食べたかとか、kaiちゃんの表情とか気付いたことはなんでも記録していたけれど、3月3日のことは書き記せないでいます。
でも書き残す必要は無いのです。だって、けっして忘れることはないのですから。

今ごろ、どうしているかしら。
会いたいなあ。

アスカとヒリュウ、kaiちゃん、みんなに会って思いきり抱きしめる。
もちろんそこには夫も笑顔で立っています。
そんなシーンを想像しています。
いつか本当になると信じています。
その日まで、頑張るつもりです。
似合う色って                            2018/02/04
大分くたびれてきた大好きなPコート

年を取って似合わなくなった色がある。
以前は好きで着ていた紫やピンクなんて、もはやお手上げである。きっとくすんでしまった肌のせいだろうと思う。
ここ数年、好んで身につけるのはアースカラーと言われる色だ。

ゴールデンと一緒に生活して困る唯一の事と言えば、彼らの豊かな美しい被毛が全身に付いてしまうこと。
だから決して紺や黒は着られない。
ベージュとグレー、これこそ鉄板だ。

アスカからkaiちゃん、ゴールデンと暮らしてきた20年以上、紺や黒はできるだけ避けてきたのだけれど、kaiちゃんを見送っていよいよ袖を通すことが増えてきた。

ここ何年も封印していたネイビーのピーコートを着て出かけた時のこと、マフラーを首に巻いて大急ぎでバスに乗り、シートに座ってほっとしたとたんに、驚いた。何千本ものkaiっ毛がコートにびっしり付いてしまっているではないか。そう、マフラーにゴッソリkaiちゃんの毛が付いていたのだ。
やれやれと思いながら、ちょびっと嬉しい気持ち。

ともあれ黒を着るシニアの女性が多いことに納得する。白い肌は七難隠すというけれど、反対に黒という色も七難隠すようだ。
その内、わたし、黒ずくめになってしまうかも(笑)
でも、黒い服を着る時、何故か後ろめたい悲しみがふっと湧いてしまう。
kaiちゃんに申し訳ないような気がして。
この感じ、いつまでも消えないのだろうな。
年の初めに                             2018/01/09
​​2018年、始まりました。
外の世界は目まぐるしく動いています。私自身の周りも多くの変化が起きています。
少し、待っててほしい、そんな気分にさせられます。

星野道夫さんの「旅をする木」に、こんな記述がありました。
考古学への発掘に出かけた隊員の話です。シェルパがストライキを起こします。報酬をあげて欲しいというのだと思ったら、シェルパは言うのです。

「私たちはここまで速く歩き過ぎてしまい、心を置き去りにして来てしまった。心がこの場所に追いつくまで、私たちはしばらくここで待っているのです。」

心が追い付いていない、そんな言葉がぴったりに思う時があります。
そんな時は、迷わずそこに留まりましょう。そうでないと、先々きっと無理がたたるでしょう。
慌てることはないと自分に言い聞かせています。
あくせくせずに、一つ一つのできごと、一人一人との出会い、一日一日を大切に過ごして行きたいと思っています。
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