kaiだらけでごめん 海ちゃんのお気楽生活
>>ひとりごと
夢                                2017/03/28

死が何が悲しいかと言えば、もう絶対に逢えないのだということです。
逢うことも触れることも、声を聴くことも話すことも、けっしてできません。

たとえ地の果てに別れ別れになっても、生きてさえいれば、どこかで再び逢える日が来る。
そんないちるの望みが残されているけれど、死んでしまったら、すべては終わってしまうのです。
あたりまえのことだけど、その現実に打ちのめされます。
さっきまでいたのに、今はもういないという事実。
触れた手の温かさ、見つめた瞳の輝き、規則正しい呼吸の音、匂いも感触も残っているのに、
もはや過ぎ去ってしまったという事実。

でもしかし、ふと考えます。
もしも死んだなら、別の世界で逢えるなんてことがあるのでしょうか、本当に。
そうであるのなら、その日を楽しみに生きていけます。
再会の瞬間を想像すれば、ぽーっと胸が熱くなります。
いてもたってもいられない気持ち。

そんなことを思う春の夜です。
ドビュッシーの「夢」を聴きながら。
この世界の片隅に                        2016/12/31
2016年最後はアニメ「この世界の片隅に」の映画を観て終わりました。
原作:こうの史代
監督・脚本:片渕須直

今迄のいわゆる「原爆・反戦映画」とは違っています。
どう違うのか、うまく説明できませんが、暗く重苦しい空気がおおっているのではなく、戦時の人々の生活がたんたんとそれもユーモアたっぷりに描かれていて、喜びや悲しみや怒りや後悔、もろもろの感情がじわーっと心に染み入ってくるのでした。

原作者のこうの史代さんは本(漫画)のあとがきでこう書いています。
「この作品では、戦時の生活をだらだら続く様子を描くことにしました。
そこにだって幾つも転がっていたはずの「誰か」の「生」の悲しみやきらめきを知ろうとしました。」

主人公のすずさんの発する言葉が今も胸によみがえります。
演じた能年玲奈さんの声と共に。(能年玲奈さん、今はのんさんですが、すずさんにぴったりでした。)
そして今、シリアやイラクをはじめ戦火のただなかにいる人々にも同じ生活があることに想いをはせました。

どうしても原作を読みたくなって、大人になって初めてコミックを購入してしまいました。
晩秋に2つの美術展                        2016/12/08                       
二週続けて、気になっていた美術展に行って来た。
「デトロイト美術館展」と「ゴッホとゴーギャン展」だ。

「デトロイト美術館展」での目当てはゴッホの「自画像」麦わら帽子をかぶり鮮やかな青いスモッグを来た自画像だ、それと、モディリアニの「女の肖像」。
この二つを間近に観られただけで満足なのだが、他にもモネやドガ、ルノワール、セザンヌ、ゴーギャン、そしてピカソやマティス、52点もの名作が展示されていてものすごく見応えがあった。すべてを観終わったら、もうへとへとだった。
いつもそうなのだが、大抵の美術展では作品数が多すぎて、頭が飽和状態になるのは私だけだろうか。
一つひとつゆっくり観ていたら、いつまででも見切れない。このデトロイト美術館展も、できることなら何回でも来てじっくりみたいものだと思った。

さて、もう一つは「ゴッホとゴーギャン展」
またしても主役はゴッホさんだ。
ゴッホ対するゴーギャンと言う風に、つい比べてしまい、私は圧倒的にゴッホの方が好きだし、ゴーギャンはそれほどでも・・・なんて思い込んでいたのだけれど、ゴッホとゴーギャン展を観て、考えを改めさせられた。
ゴッホが好きなのには変わりないけれど、今回は独特な時には強烈な色彩をもって繰り広げられる想像の世界、暗示的とも言えるゴーギャンの絵に、すっかり魅せられてしまった。

特に「ブドウの収穫、人間の悲惨」「紡ぐブルターニュの少女」は意味を解釈するのは困難だが、暗示的な不思議な力に引き付けられる。また「木靴職人」の色合いの美しいことに驚いた。
「肘掛け椅子のひまわり」の前では、なかなか立ち去ることができなかった。二人の仲は破綻したと言われるゴッホとゴーギャンだが、ゴッホが亡くなった11年後にゴーギャンはこのひまわりの絵を描いたという、実は二人の友情はずっと続いていたという証拠であろう。

随分前に観た「我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか」を思い出し、再びあの絵が猛烈に観たくなった。

さて一方の私の大好きなゴッホ、今回は数ある自画像の中でも明るいイメージの「パイプと麦わら帽子の自画像」が素敵だった。
外に出てみるとすっかり宵闇となっていて、ぽっかり浮かぶお月さまがきれいだった。
読書中                              2016/10/23
悲しい時は本を読む。これに限る。
悲しい時は仕事する。これも当たっているかもしれない。忙しくしていれば、くよくよする暇は無い。
でも、ふと気持ちが途切れれば、元の木阿弥だ。
なんの解決にもなっていない。

だから、本を読む。これに限る。
本の中の世界に入れば、悲しい自分も頼りない自分も愚かな自分ももういない。
そこから帰っていた時には、元の自分ではなくなっている。
なぜか清々しい気分だ。

それと、もう一つ、悲しい時は山を歩く。これはとびきりの効果がある。
森を歩くのもいいけれど、平坦な道ではなく山を登り、下るのが良い。
息を切らしてひたすら歩く。足を前に出す作業を繰り返しているうちに、頂上にたどり着く。
目の前に広がる山並みや木々、流れる風に触れたら、些細なことにこだわり、心を奪われている自分に別れを告げることができる。
最近、めっきり山歩きをしなくなってしまった私が言うのもなんだけど。

さて、とりあえず今日は読書といこう。
日の当たる椅子に腰かけて、昼間から本をめくる日曜日、これほどの至福はないと言える。
かたわらに彼が寝そべっている。もちろん、彼とはkaiちゃんのこと。
お手本                            2016/09/24
もうすぐ、12歳の海ちゃんです。

余命について考えています。
あなたの余命はどの位?と聞かれたら、おそらく30代のあなたなら40年?50年?
あなたよりずっと年を取っている私ならたぶん10年、20年でしょうか。
夫が亡くなってから、しょっちゅう、あと何年と数えつつ、考えつつ生きてきました。

そんなに長生きはしたくないのです。でもそれだけは誰にも分らない。
長生きしたくないと言いながら、美味しいものを食べて、あそこにもここにも行って、家族や友人とおしゃべりをしてといった具合に、生きる欲が死ぬほどあるのに呆れてしまいます。

人間も動物も、みな天命というのがあるのかなと思います。どんなにじたばたしてもその時は来るのですね。
私はそのしばらく前に余命を宣告されたいと願っています。不意打ちの死は免れたい。ちゃんと準備がしたいのです。

そんなことをつらつらと考えていたのですが、気付けば誰に宣告されるまでもなく、残り少ないのだと自覚するに至っています。
だから、もう準備時です。

さて、我が家の愛犬、kaiちゃんは11歳。来月12歳のお誕生日を迎えます。
彼の余命、そんなに長くは無いと年齢からも承知していますが、その時を想像するとうろたえてしまう私です。
しかし、悲しんでもその時は来る。むしろ彼の余命を意識して、しっかり毎日世話をして行かなくてはと自分に言い聞かせています。
我が家には彼の前に二頭の犬がいましたが、どちらもある日、何も予期することもなしに亡くなってしまいました。
もう突然というのはごめんです。できる限りの看病をして、最後までそばにいたいし、お別れも言いたいのです。

自分に話を戻しましょう。
私自身の余命、10年単位ではないかもしれません。数年かもしれないし、数か月、数日なんてこともありえますよね。
と言いながら、もっともっと生きてしまったらどうしましょう。
事実、全く長生きしそうだよねって、友人からは憎まれ口を叩かれる始末ですから、本当に。
ともあれ、明日をも知れずに私たちは生きているのです。
であれば、大事なことを一番に、そろそろ好きなことに重心をおいて行こうかなと思うこの頃です。

ここまで書いてしまったけれど、なんと贅沢なことを考えているのかと恥ずかしくなってきました。
世界には、実に明日をも知れず、厳しい状況に置かれている人々が何百万人、何千万人といるのですから。

悠長にのうのうとしていることなく、身を正さねば。
ひたすらに常に「今」だけを生きているkaiちゃんが、お手本です。
申し分のない極上の音楽                         2016/08/02
ひと月ほど前の日曜の夜、小曽根真とチック・コリア、NHK交響楽団、指揮:尾高忠明による「モーツァルト 2台のピアノの協奏曲 変ホ長調K.365」の演奏がEテレで放映されていた。

見逃さなくて、本当に幸いだった。
それはそれは素晴らしかったから。録画していたので、何度も繰り返し観て聴いている。
思わずブラボーと手をたたき興奮していたら、かたわらで寝そべっていたkaiちゃんが、とび起きた。

奔放なチック・コリア氏と律儀な小曽根さん。
自由に音をあやつり愉しむ演奏に、モーツァルトがその場にいたら、眉をしかめただろうか。
息子に尋ねたら、いや、モーツァルトならそんなことないでしょうとひと言。
そう、おそらくモーツァルトさんなら、苦笑いしつつも喜んで拍手したに違いない。

アンコールのアルマンドズ・ルンバは圧巻だった。
アンコール演奏前に、譜面台をよいしょと片付けてしまってウィンクするお二人。
そして、まさに本領発揮の演奏にはうなってしまった。
常に新しいことを試み、進歩を遂げているお二人。ジャズやフュージョンにとどまらずクラシックのジャンルでも多く演奏している。


スマホで観客の写真を撮るおちゃめなチック・コリア氏、曲に入り込んで口をへの字にして演奏する真面目な小曽根さん。
いかにも楽しそうに指揮をする尾高忠明氏。
我々をひとり残らずぐいぐいと音楽の波の中に引き込んでいく。

モーツァルトに感謝!チック・コリアと小曽根真に、尾高忠明とN饗に、そしてすべての音楽家に感謝したくなった。
決して大げさではなく、確かに音楽は生きる歓びを呼び起こしてくれる。
がっかりすることばかりで、めげそうになったりあきらめたくなったり、そんなことの方が多い日常だけど、上質な音楽を聴いた時には、また前を向いて明るく生きようと思うのはきっと私だけではないだろう。

※放映されたのは、NHKクラシック音楽館
第1835回  2016年5月14日 N饗定期公演
モーツァルト/2台のピアノのための協奏曲 変ホ長調 K.365
指揮:尾高忠明
ピアノ:チック・コリア 小曽根真

今回の《2台のピアノのための協奏曲》の演奏での第1楽章と第3楽章のカデンツァは、チック・コリアによって作曲された短いモティーフに基づくものだそうだ。
生誕300年記念 若冲展                         2016/05/05
見応えありました。若冲展。
とにかく3時間待ちのうわさもあったので、覚悟して行きましたが、1時間ほどで入館できました。

それにしても、人・人・人。中も外も!ゴールデンウイークなのだから仕方ないか、ましてや超人気の若冲展。
テレビでも何度も伊藤若冲についての番組が放送されていましたしね。

しかし、その人混みにも負けず、じっくり観てはその都度、その素晴らしさに感嘆のため息をついてきました。

江戸時代に京都で活躍した画家・伊藤若冲(1716〜1800)超絶技巧且つその斬新な絵には誰でもが目を見張ります。
今回のお目当ては「釈迦三尊像」3幅と「動植綵絵」30幅(宮内庁三の丸尚蔵館)。
それが一堂に会した様は圧巻でした。

今は家で図録を穴のあくほどに眺めています。
最終日5月24日までに、もう一度行けるかなあ。
ひとりで観劇                                2016/04/23
あまり劇を観に行くことはないのですが、井上靖の「猟銃」を中谷美紀が演じると知って、思わずチケットを購入してしまいました。

井上靖と言えば、「氷壁」が有名でしょうか。夢中になって氏の作品を読み漁ったことがあります。
もっとも印象に残っていて繰り返し読んだのは「ある落日」だったかしら。清里の駅から山へ続く1本道を思い浮かべます。

「猟銃」は3人の女性の手紙で構成されています。
妻と愛人と愛人の娘、まったくタイプの異なる女性3人をどう演じるのかすごく興味がありました。

恐らく話題としたら、愛人の彩子が鏡も見ずに着物を見事に着付けるシーンでしょうか。それには驚きましたけれど、私としては、妻である赤いドレスのみどりが素晴らしかったと思うのです。

小説の中ではさまざまな色が出てきます。
「百日紅の毒々しい赤色」
「納戸のお羽織」
(劇では「納戸色」と言っていました。知らなかったのですが、納戸色とは緑色を帯びた深い青色だそうです。)
「プルシャンブルーの真冬の海」
「真っ赤に燃える船火事の情景」
「セピア色の蛇」
「真白い斑点の蛇」

その色のすべてを演技一つ一つで表現されていたと思います。
中谷美紀さん、素敵でしたよ。さすがでした!

そして、やはり井上靖氏の文章の巧みさ、美しさがこの劇を支えていました。
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